1msの通信が実現可能、DLRにも既に対応済みです。
EtherNet/IP Adapter Stack
EtherNet/IP Adapterに対応したスタックをご提供致します。
1msの通信が実現可能、DLRにも既に対応済みです。
購入者は作成するシステムに合わせて、入出力データ変更するだけ。
購入者がスタックを修正することは一切ございませんので、後はアプリケーションの作成に時間をかけてください。
1.提供ファイル
弊社から提供する本スタックのフォルダ構成は以下になります。
1)devicedescription
本スタックのサンプル用に作成したEDSファイルが含まれております。
必要に応じて、このEDSファイルを修正することにより、
ユーザ独自のシステムを簡単に構築できます。
2)documentation
本スタックの取り扱い説明書及びSDAIのマニュアルが含まれております。
3)sample
次の章で解説します。
4)readme.txt
起動時のパラメータ修正方法等が記載されております。
5)リリースノート.txt
本スタックのリリースノートになります。
2.サンプルの起動
サンプルの起動は至って簡単です。
以下のフォルダにあるファイルをダブルクリックしてIARの開発環境を立ち上げてください。
sample\sdai\appl_rin32m3\IAR\demo_ethernetip.eww
上記を起動すると以下の場面が立ち上がります。
修正のポイントは4つ、「demo_platform.h」を開いていただき、以下を必要に応じて修正してください。
①デバイス関連
「RENESAS_VENDORID」はルネサスが所有しているEtherNet/IPのベンダーIDを利用しております。
ユーザ側で既にベンダーIDをお持ちの場合はここを修正してください。
合わせてEDSファイルの該当箇所の修正も必要になります。
お持ちでない場合はこのIDをそのままお使いください。
「RENESAS_DEVICEID」はユーザが独自に設定できます。
先ずはこのIDをそのままお使いください。
「DEMO_DEVICE_NAME」はScanner側の設定と合わせてください。
②デモプロダクト関連
これら値も製品化時に修正が必要になります。
先ずはこのままお使いください。
修正した場合はEDSファイルの変更も必要になります。
③MACアドレス
このMACアドレスはルネサスが所要しているMACアドレスを利用しております。ユーザ側で既にMACアドレスを取得済みの場合はここを修正してください。
④IPアドレス
ユーザ側の環境に合わせて修正してください。
修正が終了しましたら、上記青枠のボタンをクリックして評価ボードにスタックをダウンロードしてください。
シリアルを接続している場合、以下の様な画面が出力されます。
3.IO構成の設定
本スタックのIO構成とScannerのIO構成を以下の様に設定します。
ScannerはロックウェルのCompactLogixを例とします。
R-IN32M3のLED及びスイッチを利用する場合は以下の様にCompactLogixで修正します。
4.アプリケーション作成
本スタックのアプリケーションはdemo.c内のdemo_update_input_data又は
demo_update_output_data関数内を修正することで、アプリケーションの作成の作成が可能です。(詳細記述準備中)
5.スタック機能
Cycle Time | 1ms |
Device-Level Ring | Slave hardware functionality |
I/O Data | 505 Bytes output, 509 Bytes input |
Number of I/O Connections | 10 (default; configurable depending on available socket resources) |
Number of Encapsulation Sessions | 10 (default; configurable depending on available socket resources)Number of Explicit Messaging |
Connections | 2 explicit messaging connections per encapsulation session (20 explicit messaging connections in total, configurable) |
Number of User-Specific Objects | Unlimited |
Maximum Number of Connections | 2 explicit messaging connections x 10 encapsulation sessions + 10 I/O connections (30 connections) |
Predefined Standard Objects | > Identity > Message Router (with implemented functionality) > Up to 32 Assemblies > Connection Manager > Device Level Ring > Quality of Service > TCP/IP Interface > Ethernet Link |
6.最後に
本スタックは、上記の様に簡単な修正でアプリケーションの開発が可能です。
繰り返しになりますが、ユーザは面倒なスタック部分の開発は一切不要ですので、
アプリケーションの作成のみに注力する事ができます。
これによりタイムリーに市場に製品の供給が可能になります。
更に詳しい情報は以下の取扱説明書をダウンロードしてください。
・Sherpa-R-IN32_EIP_adapter_kit_JPN_R01_06.pdf(日本語版)
・Sherpa-R-IN32_EIP_adapter_kit_ENG_R01_06.pdf(英語版)